さて、夏の定期公演の目玉となる「超馴鹿船出冬桜」だ。清和文楽館は熊本地震で建物被害こそなかったが、風評被害による観客減やその後のコロナの影響、そして人吉球磨地方の大水害も少なからず影響を及ぼした。その中で復興を目指す作品として、尾田栄一郎氏の「ONE PIECE」を題材にした新作制作が進められた。
集英社の監修の下、四代目猿之助の「スーパー歌舞伎Ⅱ ONE PIECE」などを手がける劇作家・演出家の横内謙介氏が脚本・演出を担当。音楽は尺八奏者で「和楽器の貴公子」と呼ばれる藤原道山氏、人形浄瑠璃監修は淡路人形協会淡路人形座、人形衣装監修・人形振付は同じく淡路人形協会淡路人形座の吉田史興氏。そしてルフィやヒルルク、くれはの人形を人形師であり阿波木偶作家協会会長の甘利洋一郎氏が手がけた。
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